クレセント クローゼット

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ロボボプラネット 強化版ボスについて(エリア3&6)

 エリア3と6の強化版ボスについて感想とか攻略とか考察とか。技名や機体名は小学館の公式攻略本より。

 物語の核心やキャラクターのバックストーリーにまつわる極めて重大なネタバレを含みます。

星のカービィ ロボボプラネット

コロコロコミック 2016年 07 月号 [雑誌]

 

 2人のプロフィールはニンドリ6月号および公式ホームページの「スージーのしんりゃくレポート」に基いています。

www.nintendo.co.jp

Re:秘書スージー

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 秘書スージーの強化版。本人のカラーリングやデザインはそのままで、搭乗する「リレインバー」のみ変化する。公式攻略本によると「Re:リレインバー」としてバージョンアップしているとか。

 上半分がクリーム色で下半分がピンク色になり、腕や胸部にもデコレーションのように模様が加えられた。スージーの趣味が影響していると推測される。

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 ジャンプからの押しつぶし「ドライバーフォール」は大ジャンプを3連続で繰り出すようになった。

 予備モーションにあたる小ジャンプも俊敏になっており、回避に専念するならまだしも反撃を狙うとなると一苦労。3度目の落下後には隙が生まれるのでそこでダメージを稼ぎたい。

 底部からの「ドライバーミサイル」もスピードが大幅にアップしている。攻撃するなり吸い込むなりで排除しよう。

 「ヘビーローテートダンス」は奥から手前へ、斜め方向に体当りする動きが加わった。ただし避けるだけなら終始ホバリングで構わない。

 その場で回転する「ヘビーローテート」は、徐々に傾きながら左右に動くようになり、腕の下の死角が少々改善されている。足元で立っていると巻き込まれてしまう。

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 機雷やミサイルとして用いられる「ドリー」のカラーも新しくなった。コピーは変わらずスパークorボム。爆発後には床に炎が残ってしまう。円形フィールドを活用し、挟み撃ちにするように6発撃ってくることも。

 「タワー・ヘビーローテート」は塔の下側でスタートしてから上昇し、そのままジャンプして床に降りるというアクロバットを披露するようになった。「てやっ!」という声が可愛い。

 最初の行動は4機のドリーと繰り出す「ドライバーフォール」で確定。小ジャンプと大ジャンプで定位置を往復する。大ジャンプ直後が反撃しやすい。

 実は移行ムービー終了直後に左へとダッシュすれば、ドリーをちょうどくぐり抜けてスージーの元へとたどり着けるようになっている。

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 第3段階はまずカービィから逃げるように大ジャンプし、それから「タワー・ストライク」……と思いきや、大量のドリーの上空射出+ドリーミサイル発射という新技から始まる。ハルトマンの「キックオフパーティー」に類似した攻撃である。本体は無防備であるため、ダメージを稼ぐチャンスだ。

 「タワー・ストライク」「タワー・ストライクボルト」はそれぞれ3連続、4連続で放ってくる。カービィめがけて反対側の穴から突進してくるのだが、3連続で同じ穴をくぐり抜けることはない。同じ穴から2連続で突撃した場合、たとえカービィのいない方向であろうと、異なる穴を用いて技を繰り出す。

 「タワー・ストライクボルト」の衝撃波は円の反対側近くにまで届く。なお通常版でも同様の長射程である。見た目より被弾判定がずっと小さく、そこそこ高くジャンプすれば当たらない。

 実は円形フィールド移行後は、殆どの攻撃を画面最上部へのホバリングだけで回避できてしまう。ホバリング中でもヒットするのは、第2段階は大ジャンプとゆっくり近づくドリー爆弾、第3段階はドリー降らしのみ。

 とはいえ攻撃するにはUFOなどを除いて地上に降りることになるのだが。安全なのはお互い様である。

 

 スピードの大幅上昇やドリーを始めとした弾数および手数の増加と、円形フィールド移行後のこちらから距離を取る戦法とがマッチした、正当な強化版といえよう。ホバリング安置のこともあるので第1段階が最も厄介だろうか。

 

 忠実なマシンが幹部を占めるハルトマンワークスにおいて、ハルトマン社長の抜擢で幹部職に就いた唯一の「生命体」である。どんな仕事でも忠実にこなす敏腕秘書だ。秘書業務の他にも様々なプロジェクトに携わっており、「キカイ化侵略」もそのひとつ。

 好きな食べ物はアイスクリームで、オクターンオーシャンのアイス工場は彼女のおねだりで建造されたものだとか。カラオケとピアノが趣味であり、ハルトマン社長のためだけにスペシャルリサイタルを開くこともある。特技は起床後5分での身支度。プライドが高く、負けず嫌いな性格である。宝物は「H」と書かれた金の髪飾り。

 

 経歴は謎に包まれているがスペシャルページではその壮絶な過去の一端が仄めかされている。

 マザーコンピューターの起動実験時の事故に巻き込まれ、幼いころに行方不明となっていたようだ。

 異空間に生息するスフィアローパーのデータを彼女が持ち帰ったことと照らし合わせると、どこか違う次元にまで飛ばされたのかもしれない。

 時が経ち、どうにかして帰還した彼女は、何を思い再びカンパニーに潜り込んだのだろうか。

 

 彼女の本名は「スザンナ・ファミリア・ハルトマン」

 「スザンナ」は実在する女性名であり、「スージー」はその愛称として実際に用いられている。できるだけ実在する名前を用いたかったらしい。「スージー」は「数字」との掛け合わせとのこと。

 

Re:プレジデント・ハルトマン

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参考 通常版 「ミス・オフィサー」の数が4体から6体に増えている。

 プレジデント・ハルトマンの強化版。スージーと同じく「プレジデンバーのみ外見が変化する。おそらくこれも「Re:プレジデンバーなのだろう。金一色ではなく所々が黒くなり、宝石部分が赤から白になった。プラチナやダイヤモンドのイメージだろうか。

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 第1段階は秘書スージーの第2段階に通じており、奇声とともに高速で駆けまわりながらミス・オフィサーをミサイルや爆弾として用いてくる。

 オフィサーとのシンクロジャンプ周回はスージーが定点を往復するのに対し、こちらは同方向に進み続ける。これがやたらと速く、その場での大ジャンプも織り交ぜてくるため慣れないと慌ててしまいやすい。社長の背後に回りこめば対処しやすくなる。

 最初の行動はミス・オフィサーのミサイルで確定。左右に3発ずつ飛ばして挟み撃ちにしてくる。後に控える攻撃が更に危険なので、できればこの間に体力を削りきりたい。

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参考 通常版

 「ハルトマニーキャッシュ」は100000ハルトマニー札から50000ハルトマニー札になった。第2段階以外で頻繁に用いられる。

 こちらにはハルトマン社長はなく秘書スージーが描かれている。お札バラマキ中は攻撃チャンスとなるが、きちんと距離を取ってから行うのが厄介なところ。

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こちらが「Re:イエスマン」。黒スーツのボディガードのようである。

 第2段階は秘書スージーの第1段階のパワーアップ版。最初に「アサイン・ザ・OJT」で「Re:イエスマン」を召喚して戦わせてくる。通常のイエスマンより素早い。空中が安全地帯となり、時間経過でイエスマンクビになる爆発するため、タイムを気にしないなら逃げるのも手だ。

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 イエスマン解雇後は社長直々に再出陣。

 突進技「エグゼクティブローテート」はとにかく速い。周回中は中央に居れば良いが、一時停止からの横への突撃も迅速であり、攻撃を欲張っていると轢かれやすい。しかもカービィホバリングで浮き続けているとジャンプしてくる。ガードやその場回避も用いたい。

 「エグゼクティブミサイル」はカービィの真上に高速移動して爆撃するパターンと、画面最上部から両サイドに2つずつ中央に1つの計5つ降らすパターンがある。後者のパターンは空中に避難しないと爆発に巻き込まれてしまう。いずれにしても床に炎が残る。ちなみに飲み込むと「ボム」のコピーが得られる。

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 「ドライバーフォール」の社長版(「エグゼクティブフォール」だろうか)は大ジャンプ後に衝撃波が発生するため反撃が難しくなった。腕を振り回しながら何度もジャンプして衝撃波を浴びせてくることもある。

 フィールドが狭かろうと遠慮無く暴れまわってくれる。おそらく最もダメージを蓄積しやすい段階であり、修羅場。コピー能力の無敵技なども積極的に用いたい。

 余談だが、ハルトマンやスージーは攻撃中でもカービィに顔を向けようとしている。他にもイエスマン爆破時にコマンド入力らしき操作をしていたりと、モーションが凝っている。

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 第3段階は「キックオフパーティー」からスタート。ミス・オフィサーの数が2倍になり単純に難化した。床は炎上しないものの、爆風でもダメージを受けてしまう。

 飛来するオフィサーと同じ方向にダッシュを続ければ当たりにくく、ハルトマンにも接近しやすくて一石二鳥。

 その後は「ハルトマニーキャッシュ」で目隠しをしてから突進技「アジャイル」に移行する。通常版でも厄介だったが、スピードが跳ね上がったことで余計に攻撃を加えにくくなった。1周してから反対側に飛び移るので待ち伏せるのがいいだろう。

 アジャイル前のチャージ中に終わらせるのがベストである。キックオフパーティーの終わり際から接近を狙いたい。

 アジャイル終了後は三角飛び「ビジネストリップ」を開始するのだが、恐ろしいことにアジャイルと合体してしまった。広い円形フィールドを跳ねまわりながら突進まで交え、スーパーボールみたくバウンドする姿には戦慄さえ覚える。

 だが実は、こう見えて空中が安全地帯となっている。というか最初のキックオフパーティー以外は完全に回避可能。まったく、D3砲といいこれといい……。

 もとより反撃が狙いにくいので、こうなったらしばらく空に退避するのも手だろう。もちろんプカプカ浮いてるだけでは基本的に攻撃不可能であり、クレイジーな笑い声を上げながら荒ぶるおじ様を目に焼き付けるだけになるが。

 また、「ハルトマニーキャッシュ」からのRe:イエスマン4体召喚(通常版では2体)という、権力と財力で上から殴りかかるような技も見せびらかしてくる。こうも多いと相手をするだけ無駄なので、企業戦士が潰れるまでホバリングで高みの見物といこう。

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 最終段階ではハコが出現。「リストラ・ショック」は第3波でビームを放ったまま回転するようになった。それでもホバリングしてるだけで回避可能なのだが。

 ちなみにリストラされる(Re:)イエスマンも4人に増えた。カンパニーも組織のリニューアルを迫られているのだろうか。

 このイエスマンカービィを追いかけることもなく、パンチもしない。囮としてろくに機能しておらず、ぶっちゃけ「リストラ・ショック」という技名ならびにハルトマンのキャラを演出するためだけに存在している。なんだこの拘りは。

 タイムアタックイエスマンが倒される前に社長に勝つことは「リストラ阻止」「リストラ回避」とユーザーの間で呼ばれているが、もうちょっと早く、イエスマンの召喚すら行わせないとイエスマン有給休暇ルート」「出勤阻止」となるらしい。

 リストラ終了後には大ジャンプで間合いをとってから「オフィス・ストライクボルト」に移行する。スージーと異なりハコを回転させて積極的にカービィを狙ってくる。社長の反対側かつ地上にいないと着弾しない。

 ハルトマンは穴を通り抜けて飛来するため、ハコの柱の側にいれば直撃を免れられる。衝撃波をジャンプで飛び越えて社長に接近し、反撃に転じよう。

 ストライクボルト後は「キックオフパーティー」やオフィサーミサイルで攻撃してくる。このキックオフパーティーは円の中央ではなくこちらと同じラインで繰り出すため、接近すれば敵に逃げられずに攻撃可能。ただしオフィサーが降ってくるので気をつけよう。

 

 広い円形フィールドを縦横無尽に跳ねまわるせいで、行動を把握しないうちはハルトマンに接近するだけで苦労するだろう。

 第3段階以降は空中がほぼ安全地帯となるものの、D3砲と違い戦場が広大であり、動きの激しいハルトマンをホバリングで追いかけるのはキツイものがある。

 2Dフィールド戦では逃げられはしないが逆にこちらも逃げ場に乏しく、被弾が多くなりやすい。

 Wiiやトリデラの同ポジションである「マホロアEX」や「クィン・セクトニアDX」と比べても強化度合いが高く、プレイヤーを翻弄してくる難敵である。

 

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 企業という名目の悪徳略奪侵略組織「ハルトマンワークスカンパニー」の社長にしてトップであり最高責任者。カンパニーの発展のためであればどんな非道な蛮行でさえしてのける、冷徹かつ無慈悲な人物である。

 好きな食べ物は高級チキン、趣味は天体や気象の観測、特技は数字(を扱うことだろう)と発明。宝物はある時で止まってしまった金の懐中時計である。

 彼は他人を信用しておらず、繁栄後の野望についてはスージーにさえ語らない。スージー以外の幹部が従順なロボットなのも、彼の精神を読み取った星の夢が「不完全でか弱い生命体などカンパニーの繁栄には不要」と判断したのも、その不信の現れだろう。

 

 そんな非情なハルトマンであるが、若いころは野心あふれる情熱的な起業家だったらしい。

 遥か彼方の惑星で生まれた彼は、類まれなる発明の才能により1代でカンパニーを築きあげた。きっと当時は、今のような残虐な駆除と強奪もはたらいていなかったかもしれない。ではどうして、非道を尽くしてまでカンパニーの成長に固執するようになったのか。

そのきっかけとなった元々の願いは、「事故で亡くした1人娘に再び会いたい」というもの。カンパニーを発展させれば娘が戻ってくるかもしれない、蘇らせる術が見つかるかもしれない。そう願って社の成長に全てを捧げてきた。

 

 己の心や記憶さえもだ。

 情熱的な起業家は死に、カンパニーのために星々を滅ぼしてまわる邪悪へと生まれ変わった。

 

 彼の本名は「ゲインズ・インカム・ハルトマン」

 ゲインズ(gains)は「利益」と和訳される英単語であり、同じくインカム(income)は「収入」「所得」と訳される。gainsは「~を得る」を意味する動詞gainの三人称単数現在形でもあるので、両方をかけているのかもしれない。

 

 幼いころにマザーコンピューターの起動実験で行方不明になり、再びカンパニーに戻ってきた「スザンナ・ファミリア・ハルトマン」

 1人娘を事故で失ってからカンパニーのため過去を捨てた「ゲインズ・インカム・ハルトマン」

 ……そう、十中八九、この2人は実の親子である。

 それも、かつてはとても仲睦まじかったと推測される。娘は父のところに戻り、父は娘のため何もかも犠牲にしてきたのだから。

 スザンナの髪飾りの送り主も、ゲインズの懐中時計が止まった「ある時」も、察しがつく。

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 「あんな狂ったマシンに滅ぼされちゃ、たまんないわ!」

 このときスザンナが心から見つめていたのは……全宇宙の命運などという壮大な世界ではあるまい。

 「イカした企業スパイ」なんてのも、自分を鼓舞するための演技だったのだろう。悪夢のマシンから父を解放できればそれでよかったのだ。

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 スザンナは長い時を経て父と再び出会えたが、心も記憶も捨ててしまったゲインズは彼女を娘だと認識しなかったのだろう。娘にまた会いたいと願ってカンパニーを育ててきたのに、本末転倒もいいところである。

 ゲインズが己のパーソナリティを供物として捧げた相手は、他ならぬ星の夢と思われる。あの壊れた機械は「カンパニーの永遠なる発展のために全宇宙の生命体を滅ぼす」などとたわけた結論を下してのけた。手段と目的がグチャグチャになろうと、ただ愚直に夢を果たそうとしてしまう。

 星の夢の提示した「完璧な経営戦略」には、ゲインズの心の「初期化」も含まれていた推測される。なにせアレは真の最後の戦いで「ハルトマンという生命体の『心』というものが不要になる」との答えを導いたのだ。悪意も私欲もなく、かつての主の願いを叶えるためだけに。

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 他の幹部がマシンだらけの中でスザンナを秘書として抜擢したこと、時の止まった金の懐中時計を未だ所持していること、ミス・オフィサーがスザンナそっくりなこと、50000ハルトマニー札にスザンナが印刷されていることから考えると、ゲインズの心の片隅ではまだ、彼女を大切な存在だと思う心が残っていたのかもしれない。

 身も心も星の夢に捧げてまで再会を果たしたかった1人娘とは気がつかずとも、だ。

 

 星の夢がろくでもない代物であることが改めて確認できた。

 だがゲインズには、誰が何のために作ったのか分からないものを起動してでも叶えたい夢があったらしい。

 マシンが夢など叶えてくれないと既に身につまされていても、悪魔との契約書にサインをしてしまったのだ。その結果スザンナを喪い、さらなる悪夢が幕を開けることに……。

Nintendo DREAM(ニンテンドードリーム) 2016年 06 月号

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